甘え上手になる

「本を読んでよく泣いて」

 天心に参加させていただいたので、いろんな気持ちが出てきたり気づいたりできています。聞いてください。

 Y先生に、こんな本を読んだとか、どうして話してしまうのかな?って以前から、変だな?って少し思っていました。先日のメールにも、読んだ本のことを話したりしていました。自分では、気持ちを整理しているだけのつもりなのに、本の内容を話したりしたくなっている自分があって変だなと思っていました。

 天心に参加させていただき、帰ってから、今まで好きだった本や、印象に残った本を思い出していました。

 シンデレラのようなものから始まり、小公女や、あぁ無情、家なき子、赤毛のアンなどなど、思いだしており、どういうところが好きだったのかなって思っていたら、ほとんどが、泣ける本ということに気づきました。

 泣いてはいけないと思いながら過ごしてきた幼少期の私は、自分の事に関しては泣いてはいけないけれど、本を読んで感動することはいいことだと思っていたので、人のいないところで、本を読んでよく泣いていたように思います。

 親や人の前で気持ち良く泣けなかった私は、本では思い存分、涙を流してもいいと思っていたので、本が気持ちよくて仕方がなかったのかもしれません。

 その気持ちがあったので、娘にも本のすばらしさを教えたかったのかもしれません。確かに、娘に絵本を読んであげていても、私自身が、「あーんあん」が好きだったり、まだ早すぎる本かもしれないのに、「はちこう」を読んであげたりして、かわいそ~~って私がうるうるしているので、娘は、私の泣きたい気持ちを、そっとしてくれていたのかなって思ったりしました。

 それとも、私が純粋に本がおもしろいと感じているより、泣く手段に使っている、不純な動機を見抜いて、娘は本があまり好きじゃないと感じているのかなとも思いました。その辺は、まだ良く分かりませんが、もう少し自分と娘を観察してみようと思います。

 そうやって思うと、私は今までの人生、本で泣いてばかりしていたような気がします。映画だと、周りの目が気になるけれど、本だと誰も見てないし、自分では、本がかわいそうだから、泣いているんだと言い訳もできるので、そうやって本を利用していたのかもしれません。

 阿部先生の本も、抱っこの理解を深めるためにと言い訳をしながら泣かせていただいておりました。最初は、「ダダこね」や「成功するしつけ」の本は、私にはよかったのですが、最近は、「大好きを伝え合う」で泣かせていただいております。なんか抱っこってよく分からないけど、ただ大好きってまっすぐに伝えていければいいんだなって思えて、涙がでてきます。

 これから、少しずつ、いい訳をしないで、最初から泣ける本を選んで読んでみたいと思います。こんな風に思ってしまうのは、まだ、まっすぐに思えてない自分があるような気もしますが、なんとなく怖いので、その辺は、まだそっとしておきます。

「泣き上手になってきた?」

 今日は私が夫に抱っこしてもらって泣きました(久しぶりです。こんなの・・・)。
子どもが食事中に「それとって」と言ったのですが、「これ?」「これ?」と次々聞いていくのに、「それじゃない」ばかりで指差す先にあるものをすべて聞いたところで私が切れてしまいました。
「それ、それって代名詞ばっかりで、ちゃんとものの名前を言わないとわからないじゃないの!!」
と・・・。

 猛烈な怒りが込み上げてきたのは、子どもが1歳前から指差しを始めてからずっと、「ア、ア、ア」であれとってくれ、これとってくれと要求していて(特に本が多かった)、いくら私がどれなんだろうと考えて「これ?」と出して見せても、違うと首を横に振られ続けて疲れ果ててしまっていたからです。

 私はちょっと真面目すぎて、言葉が出なくて、伝えることもへたくそな子どもの言いたいことを、「一体何を言ってるんだろう」と一生懸命察し続け、疲れ果てていたんです。自分でも気付かなかったその疲れが怒りとなって、同じ場面に出くわした時にフラッシュバックして猛烈な怒りとなって出てきたんです。
 
 でもこの時は、泣きたい気持ちに気付いたので、旦那に抱っこしてもらって泣きました。ああ、私はほんとに辛かったんだとしっかり認識しながら泣きました。泣けた自分にもびっくりしました! なかなかできないことでしたから・・。私も少しずつ泣き上手になってきてるのかもしれませんね。

「本当に楽しかった」

 先日は抱っこありがとうございましたm(_ _)m

 子どもみたいにA先生に抱っこされて涙が止まりませんでした。しかもA先生独り占め! 恥ずかしかったけど温かくて気持ち良くてあのまま眠りたい気持ちでした。だから抱っこされて泣いて暴れて眠ってしまう子どもの気持ちがわかりました。それが出来るなんてうちの子どもたちは幸せですね。本当に本当に温かい時間をありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。m(_ _)m

 私の心の中の冷たくて固い部分に血が通った…そんな感じです。すねたい気持ちも出てきてそれも聞いてもらえて本当に楽しかったです。

 Sが甘えてくるとやはり小さな私がムカムカ怒っているので、「お母さんも甘えたかった!」ってやったらSは甘えさせてくれました。ギュッて抱きしめてくれたりヨシヨシしてくれたり。お店で売ってるお花がかわいかったので「買いたい」とダダこねたら、「誕生日までまってね」って言われて。「やだ。今買う」なんてダダこねもしてみたら、優しく「誕生日までまって」と付き合ってくれました。もっとも花屋さんには笑われちゃいましたが。

 これから先生にちょくちょく会いにうかがわせて下さいねm(_ _)m。何でもすぐ忘れる出来の悪い私ですがどうぞ付き合ってやってください。

 Sの幼稚園にお金がかかって経済的に厳しく、独身時代の貯金で抱っこに行ったんです。今まで主人のお金でしたが。そしたら気兼ねする気持ちが消えて「よし楽しんで来よう!」って思えて実際本当に楽しかったです。グリーン車にのったりして。他人のお金だと、効果をあげなきゃ、結果を見せなきゃって焦って自分を追い詰めてた自分に気づきました。これではだめですよね。

 またお伺いしたいです。煮詰まったらお電話させて下さいねm(_ _)m。本当に楽しかったです。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

「心の鍵っ子」

 阿部先生の新刊を読ませていただきました。私の母親と私の分を買いました。本当に泣くことって大切なんですね。私もだんだん泣きやすくなってきました。ずっと心の鍵っ子だったことに気付けて、いろんなことを思い出せました。

 私の場合は、子どもに対して本当に切れたときに、ほっぺたを叩いてしまうことが気になっていました。他ならともかく顔を叩いてしまうことに、自信を無くしていました。でも思い出したんです。兄からほっぺたを叩かれて、ものすごく悔しかったことを。頭では兄も両親の八つ当たりを受けて心が苦しくなっていたから、私や妹に暴力的だったんだと理解していたのですが、どうしても心から許せずにいました。兄には力ではかなわないので、どうしようもない悔しさを噛み締めていました。よく夢で兄に抵抗できず、負けて悔しがっていました。

 それで、兄に対して怒り泣きをしたら気持ちが収まりました。子どもがそんな私の気持ちに気付かせてくれたんですね。子どもに小さい時に、兄に叩かれたんだ~と言ったら、ほっぺたを撫でてくれました。本当にこどもってやさしいですね。

 私も自分の気持ちを大事にして、自分の気持ちをかわいがってやりたいです。自分に愛を送るって、やっとその意味が分かってきました。昔、本には自分を好きになることって書いてありましたが、そんなことずうずうしくて出来るわけないじゃない!って、人に自分のことが好き!なんて言えないよと思っていました。

 「自分を好きに」って、自分の感情は悪いものではないんだよ、大切な意味を持っているんだよ、だからいろんな感情を持つ自分でも好きになってあげてねということだったんですね(わたしなりの解釈です)。それなら自分に愛を送ってやることは、人を優しい目で見えるようになることだから大事なことだと思えます。

 自分の気持ちを探していってみようと思います。
 ありがとうございました。

「いろんな気持ちがあるんだよ」

 天心どきどきコース1回目を体験して、心と体がこんなにもつながっているんだなと実感し、心の中にある気持ちにもっと注意を払おう、顧みようと思いました。

 なりたい自分と現状の自分が違っていることを実感せずにはいられない時でも、「ああ、今は心の中にこんな気持ちがあるからだな」と、客観的にそのギャップを受けとめることが出来るようになってきました。そうしたら、「皆、理想の自分と現実の自分のあいだで、その時の気持ちと共に行きつ戻りつしているのだな」と、自分以外の人たちにも同じ眼差しを向けることが出来るようになりました。

 泣き下手、甘え下手の3歳の息子がいつものように、なにかしらあった不機嫌を引きずったまま食事をしていた時、うまく思い通りにスプーンが使えなかったことで八つ当たりを始め、終いにはスプーンも放り投げてしまいました。「こう持ったら?」とか「スプーンを投げないで下さい!」などを言う代わりに、ふと思いつき、背中に手を当てて「怒りんぼの気持ちが八つ当たりをしちゃったのかな? でも、このままじゃよくないよね。怒りんぼの気持ちさんになんて言ってあげたらいいか、一緒に考えてみようか?」と言ってみました。すると、いつもだったら、何か言おうものならよけいに怒り出す息子が、その時は神妙な顔をして、たいへん素直に私の提案に耳を傾けていました。その反応にはこちらもビックリしてしまいました。

 それと前後して、息子が甘え泣きがやっとやっとするようになったのです!

 降園時に、お友だちと同じおもちゃを作って欲しいとダダをこねはじめ、先生たちがあの手この手でいろいろ言ってくれても、どうにもならなくなってひっくり返っていました。私は皆を巻き込んでダダをこねている息子を見て、これも成長だなぁと微笑ましく思えた
ので、そのまましばらく付合っていました。すると、一緒に付合ってくれていた先生が、「今日はどうしても無理だから明日一緒に作ろうか」と、抱き起こし膝の上に座らせたとたん、八つ当たりもせずに、口をへの字に曲げ「うぇーん~」と、阿部先生のところでしか見せたことのない顔をしてポロポロ涙を流して、かわいらしく泣き出したのです!!

 ハラハラ見ている他のお母さん達の手前、拍手をするのをやめるので精一杯でしたが、おもわず内心で「やったー!」と叫びたい気持ちで、ニコニコ「残念だったねー、そうだね、そうだね」と抱き上げて、私は満面の笑みでヨシヨシしていました。先生の膝で泣いてしまったことが恥ずかしかったのか、息子は「もう帰る、帰る」と逃げるように帰ろうとしていましたが、園の階段を下りる頃にはもうすっかりお天気顔で、「お家にかえったら手作りおやつを食べようか♪」なーんて言って、機嫌もすっかりなおっていました。この立ち直りの早さにもビックリでしたが、本当に「涙くんとお友だちになれてよかったね」でした。

 それも家を離れた園という場所で、どうにもならなくなってしまった気持ちを、かわいく泣いて切り替えるという大技が出来たのを目の当たりにし、「ああ、もう大丈夫だ」と心から思えました。私が天心で自分の気持ちに向き合う、気持ちを大切に扱うということを知ったおかげで、息子も一つの山を越えることが出来たのだと思います。

 抱っこ法に通い出して9ヶ月、そこで充分に心が柔らかくなって機が熟していたのだとは思いますが、そんな頃だったから、「いろんな気持ちがあるんだよ」という言葉が息子の心に響いたのでしょうか。その日から気持ちがあふれそうな時は、ちょっとつつけばかわいらしく甘え泣きするようになりました。「ママが怒ったから悲しくなったのー」とか、「~が難しくて出来なかったのー」とか、泣きながら気持ちを言ってくれたりもします。

 まだまだ気持ちよく泣ききったぞと本人が実感するところまではいっていませんが、固いガードのかかっていた心を周りの人たちに向けても、自分自身に向けても開き出しているようです。感謝でいっぱいです。ありがとうございます。

 一山越えたら自信がつきましたが、まだまだよろしくお願いします。