甘えない・泣かない・笑わない・目を合わせない

先ずお母さんにしっかり甘える
路線変更でうまくいった

家族3人が“仲間”になれた
笑顔が戻りました
7か月の息子の気がかり
抱っこ法に出会って3か月
『大好き』を読んで
『天心』とその後の『抱っこ』

【先ずお母さんにしっかり甘える】

 Fちゃんは10か月。目が合いにくい、抱くと突っ張ってしまう、反応が弱い気がするなどの心配で相談に来られました。

 Fちゃんをお母さんに抱っこしてもらうと、縦抱っこでもお母さんの胸に手を突っ張ってしまって、ぴったり抱かれません。それで援助者が反り返る頭や手に後ろから支えて、「お母さんに甘えていいんだよ」と伝えると、しばらくうえ~と泣いて甘ることができました。そして手を離すと泣きやんで、またちょっと突っ張って、手で支えると泣いて突っ張りがとれて、の繰り返しをちょこちょことしていきました。やるほどにお母さんに体全部を預けられるようになり、泣き方も柔らかくなって甘え上手になっていきました。

 そのあと、お父さんが一緒に来ていましたので、お母さんにしっかり甘える練習を手伝っていただきました。お母さんには「お母さんのところにずっと居てね。行かないでね」としっかり抱きしめていてもらい、お父さんに脇から「おいで」と、肩や腰のあたりを少し引っ張ってもらったのです。そしたら最初は、大好きなお父さんがおいでと言うから行かなければという躊躇が見られましたが、お母さんが「行かないで」としっかり抱きしめていると、だんだんにお母さんにしがみついて離れなくなりました。そんなことをしばらく楽しんだら、Fちゃんはとってもしあわせそうな顔になって、体も柔らかくなり、お母さんもすごくぴったりするとうれしそう。

 甘え下手のお子さんは、お母さん思いが邪魔をして、お母さんに抱っこしていたいのに離れようとしたり、お母さんの方がいいと言えなくて、お父さんやおばあちゃんの方に行ってしまうということがよくあります。お父さんもおばあちゃんも好きだけど、今はお母さんがいいと言えると楽ですね。先ずは、お母さんにしっかり甘えてくれるようになってほしいですね。Fちゃんまた手伝うからね。

【路線変更でうまくいった】

 Gちゃんはもうすぐ1歳。2か月前頃から相談室に来ています。最初の心配は、目が合わない、よく泣く、昼間は下にねないのでずっと抱っこやおんぶ、おいでと手を出しても知らんぷりなどでした。おかあさんはGちゃんに嫌われていると、自信をなくしてしまっていました。なのでお父さんがいたり、誰かが一緒の時はいいけど、子どもと2人の時間が苦痛になってしまうと言っていました。

 何回か通ってきているうちに、お母さんに甘えるようになって来て、お母さんも自信回復。Gちゃんがそっぽをむいたり、お母さんを避けるようなそぶりをしても、お母さんから手を差し出してあげられるようになりました。そしてそんなそぶりが見られるときには、家でお母さんが癒しの抱っこをできるようにもなっていました。

 ところがある日、子ども広場に連れて行ったときに、ある人から言われた一言で、お母さんは苦しくなってしまい、元気がなくなってしまいました。そしたらGちゃんがてきめんに、お母さんを避けるようになってしまったそうです。でもお母さんはすぐには元気になれないし、癒しの抱っこもできない心境でした。二人でしばらくどうにもできないでいたといいます。

 でもこのままでは、また前のように甘えられなくなってしまったら嫌だなと思ったお母さん、いわゆる癒しの抱っこはあきらめて、Gちゃんの動きをまねしてみました。ハイハイすれば一緒にハイハイして、何か仕草をすめばそれを一緒にやって、そのうち声が出てきたので、その声を一緒に出したり、そしたらGちゃんはいつの間にかお母さんと触れ合って、抱っこもせがんでくるようになり、にこにこ笑顔も戻って、お母さんが抱っこするとぴったり抱かれるようになりました。それからはまた甘えられるGちゃんに戻ったそうです。お母さんもその頃にはもやもやが小さくなって、ずいぶん元気になっていたようです。

 これもまた、みごとな癒しの抱っこです。やったね!お母さん!

家族3人が“仲間”になれた

 1回目を2月に、約2週間後に2回目の個人セッションを受けました。1回目は私と生後半年の娘と、2回目は私と夫と娘の3人で受けました。この2回の時間によって私たち家族3人は、いろんな感情や想いを率直に分かち合い共有できる“仲間”になれたと感じています。

 最初のセッションを受けるきっかけは、生後半年の娘が、今年2月に入った頃から頻繁に唸るようになり、私と目を合わせてくれないようになったことでした。

 私たち家族は、昨年夏に娘が生まれる直前に、夫が激務の果てに適応障害の診断を受け、病気療養のために休職し投薬治療を始めていました。当初は夫の休職の理由を誰にも話していなかったので、私は、初めて産んだ新生児を抱え、病と投薬の影響で起きていることもままならない日のある夫を気遣いながら、両親や知人の助けを頼めないなか、孤軍奮闘していました。

 自分自身も出産前には、重い悪阻、切迫早産での子宮頚管縫縮手術、絶対安静の入院、寝返りするにも歯をくいしばらなければならないほどの腰痛などで、心身ともに疲れており、出産後も腰痛やむくみが酷いところ、誰の助けもないまま、夜中に鉛のような体に鞭打ってひとり娘を沐浴させたりしていました。

 でも、娘のことは本当に大切だったし、夫のことも心から大事にしたい気持ちだったので、元気になった今では、それらのことは私のなかでは終わったことになっていました。

 娘が唸りだしてから、抱っこ法のことは既に知ってはいたので、見よう見まねで横抱きにし、娘の気持ちに寄り添おうとしました。娘が唸りだしたり、目をあわせてくれなくなった頃、つまり2月のはじめに夫が復職したので、娘には寂しい思いをさせている自覚があったのです。

 しかし、いざ抱っこして娘の泣き声を聞いていると、母である私自身に「困った気持ち」「責められているように感じる気持ち」「重荷を負っている気持ち」などが湧いてきて、「もう、これ以上ひとりでは頑張れないよ!」と泣きたい気持ちになってしまいました。実際それで、私も娘と一緒にわんわん泣いたこともありました。

 夫は、私の気持ちに耳を傾けて支えてくれましたが、やはり自分たちだけでは気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうと感じて、思いきって和く輪く舎に連絡しました。予約のお電話で事務的な話をしている時から、私の気持ちの奥から涙が溢れてきそうになるのを感じました。

 1回目の個人セッションでは、少し緊張もあったのですが、阿部先生、芳子先生、その場のホルダーの方々の暖かい雰囲気に、娘も次第にリラックスして、抱っこのセッションでは最初からいっぱい泣いてくれたように覚えています。

 芳子先生に助けられながら言葉をかけていくと、誕生直後に夫婦とも心身に余裕のない状態だったために、娘が私たち両親のことをてもとても心配して安心して泣けるような状態じゃなかったという気持ちだったこと、今でも復職した夫のことをとても心配している気持ちだったことがわかってきました。

 また、後半では阿部先生にも助けていただきながら、私自身が母との関係で傷ついたことを娘が一緒に怒っている(怒ってくれている)ことがわかりました。大きなエピソードは二つあったのですが、そのうちのひとつは阿部先生に気づきを促されるまですっかり意識の底に沈んでいたことでしたが、「これかな?」と娘に言葉をかけたとたんに「ぎゃーっ」と激しく泣き叫んだのには驚きました。

 二つのエピソードとは、ひとつは私が母から子どもを産むことに反対されていたことです。もうひとつは、私自身の両親の愛情の取引道具に、私だけでなく孫にあたる娘まで利用しようとされたと私が感じたことでした。

 赤ちゃんて、ほんとにどんなこともよくわかっているんだなぁと実感しました。

 このセッションを終えてから、一時とても気持ちが落ち込んでしまって、阿部先生にもそのようなメールをお送りしたのですが、逆にこれがよかったようで、今まで胸にしまい込んでいたたくさんの具体的な子ども時代の辛いエピソードが溢れだしてきました。

 2回目のセッションまでに、私はこれらのエピソードを思い出すままに書き留めていきました。自分の辛い、悲しい、傷ついた、という気持ちに批判や判断を加えず、ただ出てくるままに言葉にするのは、慣れないうちは難しかったです。私の両親は、良い面もたくさんありますし、不器用な方法でもせいいっぱい私を愛して育ててくれたと感じているので、自分の傷ついた気持ちや辛い気持ちを認めると、両親を責め立てているような気がしてブレーキをかけてしまっていたのだと思います。

 娘との関係については、夫にも1回目のセッションの報告をしましたし、芳子先生、阿部先生に助けてもらって娘を抱っこした経験ですこしコツがつかめたので、ずいぶん楽な気持ちで娘の泣きを夫婦ともに受け止めることができるようになりました。

 印象的だったのは、1回目のセッションの後、娘の笑顔がほんとうに輝いて見えたことです。自宅でも笑顔が目に見えて増えました。

 それから、私と娘の間にあった「壁」のようなものがなくなり、それまでどことなくヨソヨソしく感じていた娘のことをずっとずっと身近に感じられるようになったことが嬉しい変化でした。

 お会いする方々に「今が一番可愛いときよ。ぎゅーっと抱きしめてちゅーってして過ごさないともったいないよ!」と言われていたのですが、私は娘をぎゅーっと抱きしめたり、頬ずりしたり頬に口づけしたりすることが、畏れ多いような・・・何か言いようのない距離を感じてできなかったのです。また、したいという気持ちも湧いてこなかったと思います。

 それが、抱っこのセッションのあと自然にできるようになりました。できるようになるとういより「そうしたい!」と感じるようになりました。頬ずりすると、嬉しくて楽しくてたまらない!という風情で声をだして笑ってくれる娘の姿に、私自身の心が癒されていくのを感じました。

 こうして、自分自身の子ども時代の辛いエピソードを思い出すまま書き出す作業と、娘を抱いて娘の泣きを受け止めることと、娘を抱きしめ頬ずりすること、をくりかえしているうちに2回目のセッションの日になりました。

 2回目のセッションでは、夫と娘が向き合うことが目的だったので、夫が抱っこしてはじまりました。セッションが進む中でわかってきた娘の気持ちは、親として色々と気づかされることばかりでした。

 一つは、セッションの前日の出来事です。私たちは、夏に静岡までの旅行を計画したのですが、娘がまた唸りだしたため、抱っこすると「旅行が不安だ」という気持ちが出てきたのでキャンセルしていました。

 このお話をすると、「子どもには不安な気持ちと楽しみにする気持ちと両方あるから、不安な気持ちがあるからといってやめてしまうと、子どもも困っちゃうよ。不安な気持ちをしっかり聞いてあげることができれば、楽しみにする気持ちが立ち上がってくるよ」とアドバイスをくださいました。

 確かに、これから先、子どもが育つ過程で、未知なことに出会うことばかりだと思いますが、その度に不安だからやめよう、と言っていたら何もできません。そうではなく、親としては、子どもが不安な気持ちを安心して出すことができるように寄り添いながら、子どもの中にあるもうひとつの「ワクワクする気持ち、頑張ろうと思う気持ち」が立ち上がってくるのを信じてあげることが大切なんだと思いました。

 セッション後、さっそく一度キャンセルしたチケットを取り直すべく手配中です。残席1となっていたのでどうなるかわかりませんが・・・・もし縁があれば行けるだろうと楽しみに結果を待っています。

 もう一つは、まだ私自身が理解しきれていないのですが、夫と夫のお母様のことがテーマでした。感情を共有することが大切で、共有でいないと「壁」や「距離」ができちゃうからね、そのことが気になってるんじゃないのかな?とアドバイスをいただきました。

 確かに、夫は適応障害という病を得たことで、今自分の気持ちを表現することが苦手だと気づき始め、もっと率直に自分の気持ちを感じて表現できるようになろうとしはじめたところでした。こうしたことに関係あるのかもしれません。

 また、夫のお母様が娘を抱いてくださると、いつもおお泣きしてしまっていたのですが、それはお母様が苦手だからなのではなくて、大好きで一番安心して甘えられるからだよ、と先生方が気づかせてくださったことが、とても意味深いことでした。

 夫のお母様には、感謝してもしきれないくらい、つわりの辛い時期やそのほかのことでも支えてお世話になってきているので、お母様の時だけおお泣きしてしまって、心苦しく残念に思っていたからです。次にお会いしたときには、「お母様が一番安心して泣ける存在だからなんですよ」と伝えることができます。

 2回目のセッションの後、娘の気持ちを以前にも増して近くに感じました。心と心があわさるって、こういうことなのかな・・・と感じました。

 今日も、誕生後に私がとてもしんどそうだったので、安心してお乳を飲むことができなかったよ、いつもこわごわ飲んでいたよ、という気持ちを聞いてあげることができました。涙の後は輝く太陽のような笑顔になってくれて、本当に幸せです。

 これからも、夫婦だけでは頑張れないよという時には、私たちも我慢しないで誰かに気持ちを受け止めてもらいながら、家族で気持ちを共有して、暖かいぬくもりのある家庭をつくっていこうと思います。抱っこがあれば、それが出来る。そんな自信が湧いてきています。

 2回のセッションでは、言葉では表現しきれないたくさんの得がたい宝を得ることができました。抱っこって素敵ですね! 本当にありがとうございました。今、とっても幸せです。

笑顔が戻りました

 和く輪く舎のみなさま、こんばんは。
 4月からお世話になり、先週の相談で無事卒業することができ、まもなく職場復帰します。今の心境は会社に望まれて復帰できるという嬉しい気持ちと、育児との両立に対しての不安な気持ちが入り交じっています。ただ、相談に伺ったおかげだと思いますが、その不安な気持ちも決してすごく暗いものではなく、とても清々しい緊張感のように感じています。

 4月の初めの時点ではこの不安はもっと後ろ向きで暗いものでした。会社から復帰を待ち望まれていて非常にうれしい反面、私の中で、娘をたった4ヶ月で保育園に預けて働くことが、果たして本当に良いのだろうか、可能な限り休職して一緒に居る方が良いのではないか?と自問自答していたのです。今思い返してみると、娘はそのことを敏感に察知して、自分の感情を封印してしまったのだと思います。

 保育園に通うまではこぼれる笑顔を振りまいていたのに、急に無表情になってしまったときには、「ああやっぱり一緒に居た方が良いんだ」と復帰をあきらめかけていました。抱っこ法を試してみても表情は戻らず、とにかくあの笑顔がもどればと思い相談室へ伺ったのです。

 相談室に伺って原因が保育園に通うことだけではなく、私が復職に対して不安に思っていることが、娘に大きな影響を与えていることを気づかせてくださいました。娘は私が納得していないことを訴えていたのですね。1回目に相談室に伺ったあと、娘の表情が和らいで行くのを感じましたが、まだまだ完全ではありませんでした。2回目に伺ったときに私がそのことに気がつくことができてからは、娘がどんどん甘え上手になっていきました。

 今では保育園の連絡帳の機嫌欄は「良」ばかり付いてくるようになり、楽しく過ごしています。そして保育園から帰って来たあとは、「私、今日も保育園でいい子だったでしょ」と言わんばかりに、かならず甘えるようになりました。

 4月の時点では到底無理だと思っていた職場復帰も6月にできることになり、本当に伺って良かったです。これからもきっといろいろと心配な事が起きると思いますが、子どものサインを見逃さずに受け止められればと思います。どうしても解決しないときは、またご相談させてください。

 本当にありがとうございました。

「7か月の息子の気がかり」

〈第1信〉

 はじめまして。「癒しの子育てネットワーク」「抱っこ法」については、家庭保育園で知り、本を読み感銘を受けました。

 現在7か月になったばかりの長男は、生後2週間から緊張が強いような反応を見せ、寝ない、落ち着かない(いつも鼻息が荒くバタバタしている)、吐き戻しが多いと言った様子でした。

 月齢が上がるにつれほんの少しずつ改善は見られますが、その月齢月齢で悩み事があり、なんとか改善をと思って工夫してきました。ですが『心を育てる抱っこ法』が手元に届いた5か月の時には、すでに、笑顔が少ない、声を出して笑うことが少ない、眉を寄せて人を見る、抱っこを嫌がり、立ててほしがる(その時も目線は景色にある)、指吸い(指しゃぶりでなく)が激しい、状況となっていました。

 ですので本を読み、ぐずったときに泣くまで待ち、思い当たることを語りかけてみましたが、自分では手ごたえを感じず、どこかで反応しているのでしょうが、それも読み取れない状況で、疲れて眠って終わる・・事を3回ほど繰り返しました。

 回数として大変少ないのは承知していますが、長男は、泣き下手のようです。両親・義両親など周りの人から、「全く泣かないねえ・ぐずらないしいい子だね」と言われています。これも気になっていたのですが、家以外だとぴったりぐずるのをやめ、笑わないまでも真顔でおとなしくしているのです。また人前では授乳を全く受け付けず、授乳室などで完全に個室空間で、私と二人だけにならないと飲まなくなります。

 外ではおとなしく、家ではぐずり・・・いい子にしないとと思っているのか?・・ストレスが溜まるのが怖いので、泣かせてあげたくて働きかけるのですが、抱っこは拒否し、大きい声で「う~~」「き~」と声を出して、泣くまでに至りません。泣かせようとしばらく床に置いてみると、しばらく大きい声を出していたかと思えば、左の人差し指をすごい勢いで指吸いして静かになります。指を外すと猛烈に怒り狂います。遊んでいるときはほかの指で「ちゃんと指しゃぶり」をするんです。

 でも、嫌なことがあった時(鼻掃除、お風呂で水がかかった)、眠い時などは必ず左の人差し指を無心に吸います。抱っこをせがむ割には横抱きは拒否し、立ててもすぐに動きたがり、まったくジッと体を預けてくれませんし、抱っこをしてても、おっぱい中でも、不意に指吸いに移行し外すと怒るのです。ショックを通り越して、「なんで??ママここにいるのよ」と怒り声になった事も多々あります。

 これがいわゆる「苦しいサイン」「見せかけの姿と本音の気持ちのジレンマ」に当たるのだと思います。本を手に取る前から、指をストレスのはけ口にしていると思い、地域の相談室や保健師さんに相談しましたが、「気にしすぎ」と一蹴され、「神経質な母親」と思われてしまった様です。同じく、真顔で笑わない、声を出して喜ばないと相談した時も、「お母さんが神経質だから、おおらかになって」で終わってしまいました。

 少し前からHPを見て実例から、「キーキー苦しそう」「3か月の子が母だと泣く」「突っ張り赤ちゃん」「赤ちゃんの言い分」など、似た状況のものと同じ方の相談を参考に工夫してみましがうまく行かず・・。今日は2時間ほど、泣くまでに行かない「きーきー」「ギャーギャー」となり、私も疲れてしまい思わず子どもを布団に軽くですが投げ出してしまいました・・・。

 その瞬間自分の中で「もうこんなのは嫌だ」と思ってしまっていました。なんだかとっても疲れてしまいました。欲しくて欲しくて望んで生まれてきてくれたわが子ですが、どうしようもない虚無感が襲います。子どもがかわいいと思い込んでるだけで、実は私には愛情が無く、義務感でやっていてそれを子どもが察しているのかな?などと思ったりもしてしまいます。

 昼間(今日も)主人が夜勤明けで昼間に睡眠が必要な時があり、ハイツなので、一番離れた部屋で気を使いながら、と言うのも子どもに我慢させてしまう原因とは思います。また4月から、9カ月になったばかりで保育園に入れる事になっており、そちらも以前から心配の種です。

 このような状況で私が傍から消える時間が多いことで、ますます親子の心のつながりが薄れてしまいそうで・・・。私自身が保育園に入れることをすごくかわいそうに思ってしまう反面、仕事をやめる勇気もない事が子どもに伝わってしまって、園に行き始めたら、園では我慢をして、笑うこともなく過ごし、迎えに行っても目をそらしたり、抱っこを嫌がったり、泣いたりと甘えることができず、ストレスを溜めさせてしまう気がします。

 なんとかあと2か月、保育園に行くまでに子どもの気持ちを解放し、いつでも訴えられる子に、いつでも受け止められる母親になりたいと思うのです。

 東京は遠すぎて・・近かったらすぐにでも相談室に伺いたいくらいです。アドバイスを頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。


〈第2信〉

 本当にどうしたことかと悩む毎日に、思い切って相談させて頂いて良かったです。相談メールをさせて頂いた事で、私の気持ちが少し楽になり、翌日に、「今日は一日息子に付き合おう」と考え、家事は一切せず、朝から晩までベビー友達のお家にお邪魔して過ごしました。

 離れたがってもなるべく抱っこで過ごし、「離れないぞ」という気持ちでいましたところ、夕方には横抱っこをさせてくれるようになり、自宅に戻ると、ほんの少しですが、目が合う、声を出して笑う様子が見られました。本当に久しぶりだったので涙が出ました。

 翌日もなるべく家事は手抜きにして、一日中体の一部にでも触れるように行動したところ、私がいないと泣く、後追いするところまで行きました! 驚きでした。

 ただ、泣けるようになっても少しだけで、慰めは上手くいきません。また今日は、いくらなんでも、と思い家事をしていたら、泣き下手甘え下手が出てきています。もう少し踏み込んでいけたらと思いますので、さっそくご紹介いただいた援助者さんに相談させて頂きたいと思います。

 メールさせて頂いたことで気持ちの切り替えができ、冷静になって事例集を読み直すこともできました。癒しの子育てネットワークと言う場所がある事だけでも、どんなに慰めになる事かと実感した次第です。たくさんのご相談でお忙しい中本当にありがとうございました。またご報告のメールをさせてくださいね。


〈第3信〉

 阿部先生。お世話になっております。すっかりご報告が遅れまして申し訳ありません。なかなか時間が取れず、パソコンを約1か月ぶりに開けました。ご報告、聞いて頂きたくて、聞いて頂きたくてウズウズしていました!

 援助者のKさんを紹介して頂き、あれからすぐに連絡を取ってセッションを受けました。いつものごとく、人前でニコニコし機嫌良さげにふるまっていた息子。本当に泣けるのかな?と心配でしたが、セッションが始まってすぐにぐずり始め、一気に噴き出すように泣きだしました。
「僕が泣くとママが困るでしょ」
「ママはすぐ泣くけど僕は強いから泣かなくても平気なんだよ」
「パパを悪く言わないで」
などなど、Kさんの誘導で我慢していた気持ちを聞くことが出来ました。お互い泣いてすっきりし、その日はぐっすり眠りました。

 私がまだまだ慰め下手なのですが、横抱きにさせてくれる時間が延びてきています。なにより、それから1週間もすると、激しく後追いも始まり、今まで「パパ、パパ」だったのが私でないとだめになりました。ですのでうれしいやら大変やら、私にべったり。そして、何かあるとすぐに大泣きして要求を伝えてきます。そんなわけでご報告する時間も作れなかった次第です。

 もうひとつ、びっくりすることがあります。あれだけ悩んでいた「依存の指吸い」の事です。セッション中に「指があれば我慢できるんだよ」と言っていたので、「これからはママが慰めるから指はやめていこうね」と話しました。セッション後はすぐに指を持って行っていたので、さすがにやめるのは難しいかな・・と思っていました。

 ですが、慰めを続けて2週間ぐらいたった頃です。指を口へ持っていこうとして、考えるように指を止めて見たかと思うと、ふっと私を見て抱っこをせがんできました。それからは眠い時などに一瞬指を口へ運ぶのですが、口に入れることなく手を下げ、その後指吸いは全くなくなりました。これには本当に驚きです。

 今の悩みと言えば・・すぐに大泣きするので、ご近所さんに「何事か」と思われたりしないかしら?と言う事(笑)です。慰めがまだ下手なので、もっと気持ちを聞き出せるようになりたいな、と思っています。息子がもう少し成長して電車に乗れるようになったら、Kさんの講習を受けるつもりです。

 この度は本当にありがとうございました。癒しの子育てネットワークが無かったら、今頃心が折れていたと思います。ここ最近、また乳児への虐待の報道が増えています。先日も2か月の女の子が泣くとイライラすると相談していたお母さんが、揺さぶりにより赤ちゃんの命を折ってしまいました。妊娠した時、生まれた時、どんなに喜んだ事か。だから余計に辛くて、行政に相談したのに間に合わなかった。私も紙一重でそうなっていたかも、と思う事もあります。この人も癒しの子育てネットワークに相談出来ていたら、違っていたんじゃないでしょうか。

 だから私に何かできる、というわけではありませんが、私の事例で誰かの気持ちが楽になったり、相談しようと勇気を持ってもらえたら幸いです。どうぞ、みなさんに目を通してもらえますよう、こちらからもお願いいたします。

 本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

「抱っこ法に出会って3か月」

〈第1信(2月)〉

 『心を育てる抱っこ法』を読ませていただきました。私は現在11か月になる男の子の母親です。しばらくは順調と思われていた子育てでしたが、最近気になることがでてきました。本を読んで思いあたるふしもありました。数週間前に突発にかかったのですが、その後から様子が変になったように思われます。何だかよく泣いたり、グズッたり、甘えん坊になったり、人見知りもするようになりました。最近は減りましたが、歯ぎしりもしていました。

 以前は食事も、少々ではありますがスプーンを使っていたのに、今はスプーンを持たせようとすると大泣きです。「いただきます」「ごちそうさま」(手を合わせる仕草)もやらなくなりました。それと夜泣きもします。これは生まれてからずっとです。一晩中泣かずにぐっすりと寝た夜はありません。もし、息子が私に何かを訴えているのに、私がわからないのだとしたら、それを取り除いてあげたいです。ぜひ相談に乗っていただきたいと思って手紙を書きました。
 気になる生育歴は、吸引分娩だったことと、生後3~4か月はなかなか体重が増えなかったことです。家族は夫と私と11か月の息子と3人です。よろしくお願いします。


〈第2信(3月)〉

 先日はお手紙ありがとうございました。昨日、息子が昼寝から覚めて、おむつを替えようとした時、グズグズしているので、抱っこをしていろいろ話しかけてみました。突発や吸引分娩のことなどいろいろ話しましたが、これといった反応がなかったので、「ママ、わかってあげなくてごめんね」と言っていたら、突然、火がついたように泣き始め、私から離れようとしました。「ママに抱っこしてほしかったの」というと、大泣きの大暴れになって、15分から20分程続いた後、寝てしまいました。その2度目の昼寝はいつもより長く、3時間程で、目が覚めた時もいつもは泣くのに、その時は泣かず、すぐに遊び始めました。最近、息子がつたい歩きやハイハイが上手になり、私も抱っこが足りなかったかなと反省しました。

 私にとってはちょっと不思議な体験だったように思いますが、このことも癒しになっているのでしょうか? 子どもが泣くということは、マイナスイメージもあって、今までは泣けばおっぱいをあげて、私もおっぱいに逃げていたのかもしれません。今回のことで、泣いてグズグズいう子と、向き合う勇気が出てきました。ただ、まだ、指しゃぶりや歯ぎしりを時々するので、何か私に知ってほしいのかなあと思います。近くの援助者の方が出産直後とのことで、直接ご相談できないのは残念ですが、しばらくは「しあわせ子育て通信」」を読んで、何かヒントを見つけてみようと思います。ご多忙のところ、わざわざお手紙を下さって本当にありがとうございました。嬉しかったです。


〈第3信(5月)〉

 阿部先生、先日はかわいいお葉書をありがとうございました。おかげさまで息子も1歳2か月になりました。私が最初にお手紙を出したのが11か月の時でしたから、あれから3か月がたちました。その後何度か抱っこ法にチャレンジしてみましたが、なかなか息子の気持ちが上手につかめないことが多く、ただ抱っこして慰めるだけでした。

 ゴールデンウィークに主人の実家に泊まりに行ったのですが、それから夜泣きが始まりました。家に帰ってからもずっと続いていたので、主人の実家での何かが原因に違いないと思い、抱っこ法をやってみました。「いとこのお兄ちゃんにおもちゃとられちゃったから?」とか「お風呂がいつもと違って怖かったから?」等々。思い当たることを話しかけましたが、これといって反応がなかったので、家を出発してからのことを、実況するように話しかけました。そして“ピーちゃん”(息子のひいおばあちゃんです)のことを話すと大声で泣き始めました。実はピーちゃんは痴呆で入院しており、夜泣きの始まった日の昼にお見舞いに行ったのです。「ピーちゃん、かわいそうね」「早く退院できるといいね。早くよくなるようにママと祈っていようね」等話しかけ、30分ほど大泣きした後、寝てしまいました。その晩から夜泣きはなくなりました。おとなの事情であるようなことでも、子どもはわかっているのだなあとびっくりしました。主人と二人で「とてもやさしい子だね」と息子を思い切りほめてあげました。

 今回は抱っこ法によって、息子の気持ちを理解してあげることができましたが、まだ心配な点もあります。以前いつも指しゃぶりしていて気になっていましたが、それがなくなったと思ったら、今度は下唇をずっと吸うようになり、あまり吸いすぎるので下唇がむらさき色になっています。断乳の時、あまり泣かなかったので、それが原因かなと思って抱っこ法をやってみましたが、反応がありません。こういった時、無理に吸うのをやめさせたりするのはいけないのでしょうか? 私も結構悩んでいます。お忙しいと思いますが、アドバイスお願いいたします。

「『大好き』を読んで」

 初めまして。『「大好き」を伝え合う子育て』という本を拝見しました。

 読んでいると、涙が流れて止まらず、真夜中の3時過ぎまでひたすら読みました。私の今までの気がかりに光を与えてくれ、もう大丈夫かもしれない!という安心感に涙があふれました。

 8ヶ月の息子に癒しの抱っこを試みると、本に書かれてあった通りの経過をたどって、私の腕の中で眠りにつきました。私たち親子にとっては、これから、癒しの抱っこで共感していくべき課題がたくさんあります。問題はひとつではないのです。今までの関係を築きなおしたい事柄がたくさんあるのです。でも、急ぐことはやめたほうがいいのでしょうか。

 なかでも、一番最初にしようとしていることは、泣いたり、ぐずったりのたびにおっぱいで口をふさぐことです。しかも体を反り返させたりするので、赤ちゃんを寝かせたまま、覆い被さるようにおっぱいを押し付けるという事です。ぐずればおっぱい……で、一日に何度もやり過ごしていました。そのため、息子はあまり泣かなくなり、(おまけに笑顔も消えてしまっていて心配していました)。私は助かったと思っていたのです。これをやめ、親子一緒にいっぱい泣いて、癒しの抱っこをしようと思っています。

 一度、おっぱいなしで寝かしつけることが出来、「泣きたいし、もっとお話したかったのに、おっぱいで口をふさいでばっかりでごめんね」というと、笑ってくれたのです。本当にびっくりしました。この心地よさがたまらず、私はもっともっと泣きたいです。

 今まで、あまり反応が返ってこないので、息子に対してそれほど愛着がわいてこない、ということも感じていました。ペットを飼っているような気持ちで世話をしている、という感じでした。ところが、本を読んで癒しの抱っこをしてみると、言葉はしゃべれなくても、心は通じ合うことを体験しました。そして、無邪気に笑うことが出来ないのも私たち夫婦を心配してのことだと気付かせてもらい、なんて優しい子なのだろうと思うと、息子が可愛くて可愛くてたまらなくなってきました。

 今まで泣き声を聞くのが辛く、すぐにおっぱいで乗り越えてましたが、今は泣き声すらいとおしく感じる日々です。毎日毎日一日中、大好き大好きといってたら、息子も大きな声を出してキャッキャと言ったり、声を出して笑ってくれたりするようになりました。その反応が嬉しくて、もっともっと遊んであげたくなる毎日。横抱きにして、抵抗する時間も少しずつ短くなっているようにも感じられました。

 ところがところがです……。
 数日前の夜中に夫婦げんかをしてしまいました。私たちはできちゃった結婚で一緒になりました。結婚して1年半の新婚ですが、けんかが絶えません。だんなは大きな声で暴言を吐き、私は感情的になって泣きながら抗議します。今までは、けんかになると息子の存在を忘れ、二人で言い合っていたのですが、今回はけんか中も息子のことが気になって気になってたまりませんでした。だんなが大きな声を出すたびに、息子はビクっと震えていました。まだ9ヶ月(になりました)なのに。わたしにすり寄ってきて、ほほをなでたり、だんなに寄っていって、肩をたたいたり……、その姿はまるで仲裁をしているよう。私は目頭が熱くなりましたが、けんかを途中で止めることもできません。わたしたちのけんかがエスカレートするのを見ると、今度はすみで静かに一人遊びをしていました。その姿がなんとも痛々しくて、私は胸が締め付けられる思いでした。今まで、けんかのたびにこんなに息子を傷つけていたことには気付けませんでした。

 けんかが一段落して、息子を抱きかかえると、こらえていたのを吐き出すかのように、泣きました。もちろん横抱きで。「パパとママがけんかしてると悲しいよね、悲しませてごめんね。でも、心配しなくていいよ、ちゃんと仲直りするからね……」っと、伝えましたが、私も、私とだんなの気持ちがすれちがっている悲しみで、涙が止まりませんでした。すると、息子も激しく泣きだし、「だって悲しいもんね、泣きたいよね、一緒に泣こっか!」とは言ったもののあまりに激しく泣き、抵抗するので、どうしたらいいのかわからなくなってしまって、くじけそうになっていると、だんなが来て、息子をさらって、隣りの部屋に行ってしまいました。しばらくすると、泣き声が止まり、眠ったようでした。そして、息子はだんなの腕枕の中で朝方まで寝ていました。

 次の日から、また息子の表情は硬くなってしまい、笑顔も消えました。癒しの抱っこも試みましたが、あまりの泣き方と抵抗力に負けてしまいます。私自身もやはりけんかについて触れたくないという思いがあるため、息子に向き合えないのかもしれません。一日中、あまり機嫌も良くありません。

 少し良くなってみても、また後退……と、なかなか歩みはのろいですが、夫婦仲が息子に与えていた影響の大きさに気付かせてもらっただけでも、大切なことだと思います。なかなか思いようにうまく事は運びませんね。

 だけど、そう簡単じゃないから、生きるって面白いのかなって思います。抱っこ法を知って、やってみたら問題は全部解決して……って、そう簡単だと面白くなさすぎですよね。いっぱい悩んで、その中で、今まで見えなかった部分に気付いていって、少しずつ階段を登っていくっていうプロセスが大切かなって思います。

 『大好き…』の本に出会い、抱っこ法を知り、波あり谷ありの中でも何とかなりそうだと思える希望を持てたことが、何よりの収穫だと確信しています。

 私は、癒しの子育てネットワークの主旨にとても感銘を受けました。私たち親子に光を与えてくださったことに、感謝の気持ちをもつと同時に、同じような思いをもつお母さんと子どもさんのために、何か出来ないかという気持ちがあふれてきました。どうか、私にも何かお手伝いさせていただけないでしょうか。

「『天心』とその後の『抱っこ』」

 天心が終わった当日は、コアを探したけど頭で答えちゃっていたのか、コア探しで「コア」に達したという大きな実感もなく、だけどあふれる涙に迷わず、ひたすら涙を流して、少しスッキリしたなー…と思いました。

 たまたまその日は、午後から抱っこの予約をしてあったので、そのまま抱っこへ。気持のがまんが超チャンピオンに急に昇格(?)してしまった息子は、阿部先生に抱かれると観念して少し泣くのですが、ママに代わると、わざとニコニコ…ふざけたり。息子がトイレトレーニング中で、床にもらしてしまったあと、罪のうわぬりのようにもっとひどいイタズラをする(ママの背中にオシッコをかける)のを、私は“おもらしのことを怒られるより、もっと違うことで怒られるためにしている”と思っていました。「おもらしで怒られるのがよっぽど嫌なのね…」と。

 でもママが「今月は気分が落ち込んで、もう、どうにでもなれ!とばかりに夕ご飯を作れないでお弁当の日が一週間続いた」と話すと、阿部先生が、「ママとKちゃんのやってることは同じじゃないの?」といわれて、「あーそーかー」って気付いたのです。捨てばちになってヤケを起こしていたんです。2人で。

 ママは捨てばちクンに乗っとられていることに気付かず、“無理をせずガマンしないで行動”しているつもりだったのに…。ガマンしないで好きに行動しているはずなのにこの後味の悪さはなんだろう?って思っていたんです。

 その話題の時、Kは泣きくずれました。でも一瞬でした。またまた固いガード体勢。そして時間も足りなくなりました。

 翌朝、ママは心にひっかかっていたことがあるし、昨日でKのガードが少し緩んだ気がしていたので、着替えのイヤイヤをきっかけに少し抱っこをしてみました。「パパとママの仲、悪いよね。家の空気の重いの気にしてわざと明るくしてたよね」「僕は平気だよって装ってたよね」というとすごく激しく泣いて泣いて寝てしまいました。

 「あいかわらず、歯止めキツイなァ…」と思ったけど、ふと、「あっこれってもしかしてこれもママと同じ!!」と気付いたのです。

 ママは自分の歯止めがすごいすご~い強いのをすっかり棚にあげて「Kちゃんは歯止めはずさない!」って怒っていたんです。これも、自分では「私は天心でもけっこう泣かせてもらっているし、歯止めがゆるんでる」と思い込んでいたんです。

 でも、実生活では歯止め&がまん&耐える人でしっかりガードし、夫に何か言われると全て自分が激しくせめられているような気になりドキドキ苦しかったです。体がカチンコチンに緊張するのです。全部自分で頑張って天心で愛を出せる人に変身し、そして夫に愛を分けてあげられればきっとうまくいく…と本気で思ってたんです。悪いのは全部自分の方なんだから…と。

 だけど、そうやって頑張っちゃって、夫にも自分をさらけ出すことができないでいたので、Kとまったく同じでかまえた生活をしていたらしいです。

 Kの昼寝時に夫に全部話しました。心が軽くなった気はしますが、まだ夫に100点を挙げられない自分がデン!といます。 翌日Kは、「パパにもKちゃんにも100点あげてなかった。もちろんママにも…」と話すと、やわらかく泣いてくれたのです。パパに100点あげられるのか、まだ自信ありません。
パパに全部話したハズなのに、言動にやっぱりイラッとするものがあるときがあるから。

 私自身、自分をさらけ出すって……????という思いでいったいどうしたら良いのか。ならされていないし、モデルもいなかったので、とまどいとまどいとまどいとまどっているのです。だって私から必然「~しなきゃ」をとったら、何も…残っていないんですよ。どうしようー。

 パパにもそのことは話しました。「ゆっくり自分を探していくから。ひょっとすると私ってそーとー変な人なのかもしれないし、すごいお調子者なのかもしれないし、多くを語らない静かな人かも…」

 パパは全然必然の人じゃありません。イライラするくらいだらしないしでも私よりは楽に生きてるって感じの人です。話し合いの時はパパを責めるのでなく、「私」を主語にして話したので険悪ムードになりませんでした。だけど、話し合いのときも私は“かまえた私”だったと思います。かまえて、抑圧されて、いつもがけっぷちに立っているような自分。苦しい!苦しい!ってSOS出すために、あの手この手で考えてもらえるチャンスを狙っていたんですね。

 夫は、ゆっくりでいいと言ってくれるし、責めなんかしないよって言ってくれるし、一体、何に縛られて…(内なる両親ですね)こんなにも苦しがっていたんだろ。もう、おとななのに。

 Kは、ダダコネしてスッキリしてまたダダコネしてスッキリして…を繰り返しています。お友達と遊んでいてもめったに泣くような子ではなかったのに今日はおんおん泣いていました。まだまだ母子共々激しい歯どめくんとかまえたちゃんですが、少し、希望の光が見えてきた…って所でしょうか。

 他のママなら(もちろん、抱っこを知ってる人意外)イライラするか、恥ずかしくなるか、たたくか、あきれるか、ひいてしまうか…と思われるKのそれはそれは壮絶なダダコネ。以前はなんとなく…自信なさげに、張り合ってきましたが、近頃、よゆうの笑顔でつき合えます。

 そんな風に私が変わったのは、絶対天心効果だと確信してます。天心ですごく変わった気はしていないのに、知らずに私のおとな心が大きくなっていたのです。次は乗っとられる時、自分でコントロールできるようになれるといいな。長くなりました。天心感想文というよりはここ2~3日の報告になってしまいました。乱筆乱文お許しください。

 毎日雨でうっとうしいですけれど、私は明るいです!!