応援します。しあわせな子育てを取り戻すために!

 

 子育ては楽しいですか? 子どもはかわいいはずなのに・・・どこかかみあわなくて・・・どうつきあったらいいかわからない・・・そう感じることはありませんか。

 子どもはもともと、かしこくて物わかりがよく、やさしくて思いやりがあり、生きる喜びに満ちているはずなのに、時として本来の自分を見失って、夜泣き、眠りが浅い、目が合わない、乱 暴、泣いてばかり、聞き分けがない、ダダこねがひどい、ひっこみじあん、自己主張が出来ない……、といった様子を見せることもあります。

 どの親ももともと、溢れるほどの愛情と英知を持っているはずなのに、時として子どもを前に途方に暮れてしまうことがあります。また育児不安からいらいらがつのって、子どもとうまく付き合えなくなってしまったりもします。

 それというのも、いま子育てをするのがひどく難しい世の中になっているからです。けっして親のせいではありません。でも、世の中のせいにばかりもしていられません。なんとかして、しあわせな子育てを取り戻さなくては。そんなとき、癒しの子育ての出番です。
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 長いこと育児相談をしてきて、たくさんの親子の悲しみと喜びに出会ってきました。親が心配ごとを抱えて相談にいらっしゃるとき、子どもはその子本来のすてきな自分らしさを見失っています。子どもというのはわがままで、自分かってで、分からずやで、……という俗説をつい信じてしまいたくなるほどです。親も自信を失って苦悩に満ちています。子どもをかわいいと思うゆとりさえ失っていることもあります。

 でも、私たちの仲立ちが何とか役に立って、親と子の心と心がしっかりつながってくると、子どもは生き生きとした笑顔を見せるようになります。「ああ、これこそが、この子の本来の姿だったんだ、親を心配させていたそれまでの姿は、見せかけの姿だったんだ」、とあらためて思い知らされます。

 お母さんもまた自信を取り戻して、美しく輝きだします。私たちの助言など無用になるほどに、それまで秘めていた子育ての感性が働きだします。ときには、親自身の思い残しを取り戻すこともめずらしくありません。

 そうなったあかつきには、親を心配させていた子どもの行動は、実は必ずしも困ったことではなかったのだ、親に助けを求めるSOSであるだけでなく、親子のしあわせを取りもどし深めなおすチャンスを与えてくれていたのだ、ということが分かるのです。